待望のマイホーム!のはずなのに…
なんだか憂鬱…
本当にこれでよかったの?
もう家づくりがしんどい…
そんなことばかり考えて、私はマイホームブルーに2回陥りました。
その経験と対処法、そして今まさにマイホームブルーに陥っている方に向けて少しお話ししようと思います。
この記事は、以下のような方に向けて私の実体験を交えながら書いています。
- マイホームブルーで苦しい思いをしている方
- マイホームに対してネガティブな心境になっている方
- なんとなくマイホームブルーになりそうな予感がしている方
- 「家づくりがしんどい」と感じている方
家づくりが辛いと感じておられる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
マイホームブルーになった原因
マイホームブルーになった原因はたくさんあります。
今思い返すと、当時は家づくりに関わる様々なことでマイホームブルーに陥っていました。
私がマイホームブルーに陥った原因は、こんなにたくさんあります!
- 自分の決断に自信が持てなかった
- 大きな金額が動く現実
- 後悔ポイントの出現
- 環境が変わることへの不安
- Instagramで豪邸を見すぎた
- 比べすぎた
- 夫との温度差
- 日常の何気ない一言、SNSなどの情報
自分の決断に自信が持てなかった
本当にこれでよかったのか…。
自分が出した「マイホーム購入」という決断に自信が持てなかったのが1番の不安でした。
世間では、
「マイホームか賃貸か」
という論争が終わることなく繰り広げられており、マイホームがどれだけリスキーなものかを思い知らされるような数値と共に紹介されていたりします。
やっぱり間違っていたのかもしれない…
そう思い始めると、もう真っ暗なトンネルから出られなくなって、どんどんマイホームブルーが加速していきました。
大きな金額が動く現実
家づくりは数千万円のお金が動くことになります。
間違いなく、私の人生の中では一番大きな買い物になりました。
そしてその事実が、より一層不安を煽りました。
もう引き返せない…
打ち合わせや工事が進むにつれて、引き返せない現実がどんどん怖くなりました。
後悔ポイントの出現
すでに打ち合わせが終わっていて、変更が効かない部分に対しての後悔ポイントがさらにマイホームブルーを悪化させました。
私の場合は間取りの後悔です。
やっぱり子供部屋はもっと小さくてよかった…
収納はもっと奥行きを浅めにしたらよかった…
少しずつ出来上がってきて、もう引き返せないところに出てきた後悔ポイント。
もう、後悔しかありませんでした。
環境が変わることへの不安
我が家の選んだ土地は、借家に住んでいた頃とは学区が変わる土地でした。
土地を選んだときは
「新しい学区でもお友だちがたくさんできるから大丈夫!」
と子どもたちの環境に対応する力を信じていました。
しかし、いざ引っ越しが近づいてくると不安は大きくなりました。
もし、前の学区がよかった!って言われたら…?
もし、お友だちができずに辛い思いをさせてしまったら…?
そんなことを考え出すと不安は止まらず、マイホームブルーの闇はどんどん深くなるばかりでした。
Instagramで豪邸を見すぎた
私の家づくりの教科書はInstagramでした。
たくさんの方が家づくりの情報を発信してくださっているので、間取りやデザインなどたくさん学ばせていただきました。
しかし、これもマイホームブルーの大きな原因となりました。
こんな家にしたいけど、予算的に無理…。
こんな広いLDKに憧れるけど、坪数が足りない…。
Instagramに載っている素敵なお家の写真は、私にとって実現できないものばかりでした。
諦めることの方が多く、どんどん家づくりが嫌になっていきました。
比べすぎた
よく遊んでいたママ友たちはみんなマイホーム購入の先輩でした。
どのお家も本当に素敵なお家で、私にとっては憧れ。
しかし、自分が建てる家は予算を削っているため実現できないことばかり。
いいなぁ…
羨ましいなぁ…
全てが羨ましくて、何もかも比較しては落ち込んでいました。
夫との温度差
私の夫は仕事が忙しく、家づくりに関しては私が中心になって決めていました。
デザインや仕様、水回りの設備など、一緒に考えながらもどこか他人事。
なんでもいいよ〜。
好きなのにしていいよ〜。
そう言ってくれることは嬉しいのですが、必死に情報を集めて考えている自分とは温度差がありすぎて苦しかったです。
本当に考えてる!?
ちゃんとわかってる!?
そんなふうに八つ当たりすることも増えていきました。
(激務なのに本当に申し訳なかったと今になって思います…笑)
日常の何気ない一言、SNSなどの情報
マイホームブルーの原因を挙げていくと、本当にキリがありません。
日常の何気ない一言、ワンシーン、SNSやネットの情報…
あの頃は本当に全てがマイホームブルーを加速させていきました。
きっと、今マイホームブルーに悩んでおられる方も同じ気持ちじゃないかな〜と思います。
インスタのDMやコメントでたくさん相談をいただくんだけど、本当にめちゃくちゃわかりすぎて…
辛いよね…しんどいよね…私も本当にそういう時期があったよ…
って頷きながら読ませてもらってます。
マイホームブルーから抜け出したきっかけ
どんな方法でマイホームブルーを抜け出したのか
何月何日にマイホームブルーから解放されたのか
そんな詳しいことは正直わからないのですが、今から思い返すと効果的だった「きっかけ」のようなものがいくつかあったのでご紹介します。
大切な人たちがくれた一言
Instagramやネットの情報に惑わされていたことに気づけた瞬間がありました。
親族や仲の良い友人たちに家づくりの相談をしていたときに、刺さった言葉をいくつかご紹介しますね。
「家族が健康に住めればそれで良いと思うよ。」
実母・義母
「高い家はホンマにしんどい。私が実際に後悔してる。」
昔からの友人
「住んでからわかることの方が多いから、後悔ポイントなんて無限に出てくる。」
ママ友
「どんな家にしたいかなんて、人それぞれやろ。」
妹
「地震に強いとか、自然災害の少ない土地にするとか、それが一番。」
父
「俺らの家やろ。俺らの好きにしようや!」
夫
ほんまに今でも泣けます。
みんな、ホンマにありがとう!
家族の笑顔
工事が進み、どんどん形になってきた家を見に行くと、みんな笑顔になりました。
夫も、子どもたちも。
おぉぉぉぉ!!!!!
テンションMAXの夫の横で、私は浮かぬ顔。
そして、喜べずにいる自分にまた自己嫌悪。
毎回そんな感じだったのですが、少しずつ変わっていきました。
はしゃぐ子どもたちを見ていつの間にか笑顔になっていました。
家族が笑顔だと、私も自然と笑顔になれます!
それは、今でも変わりません!
自分のものさし
マイホームブルーに陥っていた頃は、SNSやネットの情報を鵜呑みにして、なんでも自分に当てはめていました。
でも、少しずつですが「自分の価値観」を大切にすることができるようになりました。
「他所は他所、うちはうち」という関西人ならではの母からの教育が役立ったのかもしれません。笑
これ欲しい!
でも、自分たちの暮らしには必要ないオプションだな!
素敵な家!
でも、自分たちの予算では無理だから見て楽しもう!
ファンになっちゃおう!
このように、他人との線引きができるようになっていきました。
隣の芝の青さばかりに目を向けていた自分に卒業しました。
SNSを見る時間を減らすことも有効的な方法だと思います!
時間
最終的には、時間が解決してくれることもあります。
いくらブルーでも、いくら後悔しても、いくら落ち込んでいても、工事は進みます。
どんどん出来上がっていく家と近づく引き渡し。
しばらくブルーに陥っていたとしても、必ず動き出さなければいけない時が来ます。
- 市役所での手続き
- 子どもの転校・転園手続き
- 気やネットなどライフラインの転居手続き などなど…
もう無理矢理でも動かなければいけない時がやってきます。
我が家は年度末という、ただでさえ忙しい時期に引っ越しました。
バタバタしすぎてマイホームブルーはどっかへいきました。
忙しさでマイホームについて考える時間すらなくなれば、いつの間にか気が楽になることもあるかなと思います。
マイホームブルーのあなたへ伝えたいこと
今まさにマイホームブルーで辛い思いをしている方も沢山おられますよね。
そんなあなたへ伝えたいことは以下の3つです。
- 辛いときは辛いと言う
- マイホームブルーは悪いことではない
- 出口は必ずある
辛いときは辛いと言う
これができるかできないかで、変わってくると思います。
人に話すことによって
- 何が辛いのか
- どうして辛いのか
- 原因はなんなのか
- 対処法はあるのか
など、自分では気づいていない部分に気づくことができます。
言葉にして吐き出すと、気持ちも楽になるよね!
マイホームブルーは悪いことではない
今となったらよくわかるのですが、マイホームブルーって「警戒心」の塊なんですよね。
- 絶対に失敗したくない!
- 一生に一度だから後悔したくない!
- 徹底的に調べてから建てたい!
- 妥協したくない!
このような警戒心から、気づかないうちに完璧を求めます。
そして完璧ではない部分が少しでも見えると「不安」「恐怖」「絶望」などのネガティブな感情に襲われます。
よく、うつ病などでも言われるように
「完璧主義の人が陥りやすい」
と感じています。
私は典型的にこのタイプだったよ!
絶対に後悔したくなくて、30社以上の会社を回ったり、ネットやSNSの情報を隅々まで検索していたよ!
でも、警戒心を持つことは決して悪いことではありません。
むしろ
「自分と家族を守るために必要なこと」
だと私は思っています。
自分を責めず、マイホームブルーになっている自分も認めてあげてくださいね。
出口は必ずある
Instagramで家づくりの発信をを始めてもうすぐ2年。
今まで、たくさんの方々からマイホームブルーについてのご相談をいただいてきました。
しかし、相談者の皆様はどんどんマイホームブルーを克服されています。
今は出口の見えないトンネルの中かもしれませんが、いつか必ず出口に辿り着けると私は信じています!
自分に合う、自分らしい、そんなマイホームを目指す方に向けて発信しているInstagramはこちらです!
皆様の参考になれば幸いです。
きしこ